「TOEIC800あるなら英語いけるでしょ?」
自分も昔はそんな風に思っていた時期がありましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。TOEICスコア800を取得したあとでも、仕事で英語を話す場面になると、頭が真っ白になり、言葉が出てこないことがほとんど。 海外の友人とはカジュアルな英会話ができても、ビジネスシーンではまるで別物。フリーズしている間に、会話の流れがどんどん進んでいくあの焦燥感。
「これはもう、根本的に“話す力”を鍛えないとダメだ!」 と思い、さまざまな学習方法を探した結果、たどり着いたのが 「パタプライングリッシュ」 でした。以前、オンライン英会話(DMM英会話やレアジョブ)を試したこともあり、成果は感じていましたが、「なんとなく会話が成立してしまう」ことが逆に成長を邪魔していたのかもしれません。 もっと根本的に「英語を話す型」を身につける必要があると痛感しました。
そこで、パタプライングリッシュを1年間で10周! 通勤時間やスキマ時間をフル活用してひたすら口を動かし続けた結果… もちろんペラペラ状態にはなったわけではありませんが、着実に力が付いてきたなと感じています。
ということで今回は、パタプライングリッシュを1年間で10周してみた正直な感想をレビューしていきます。
パタプライングリッシュとは?教材の構成と作り込み
パタプライングリッシュは、基本的にアプリだけで完結する英語教材です。派手な映像や分厚いテキストではなく、「耳で聞いて、口を動かす」ことに特化したシンプルな仕組み。
アプリの構成
アプリの構成は以下のようになっています。
• マイページ:トレーニングの進捗や連続学習日数、本日の推奨レッスンやブックマークしたレッスンが表示される。
• レッスン:62のレッスンが一覧で確認できる。
• テスト:5レッスン分を1つのテストとして受けられる機能。アウトプット力をチェックするのに便利。
• 会議の英語:実際の会議で使えそうなフレーズが学べるコンテンツ。12のチャプターでテーマごとに整理されている。
• メニュー:トレーニングメニューやその他のコンテンツをまとめたセクション。「つぶやき応用練習」 を単独で行うときはここからアクセスする。
アプリのデザイン、インターフェースもしっかり今っぽく、視認性も高い ので、学習していてテンションが下がることはありません。ここ、大事ですよね。無駄に古臭かったり、操作が面倒だったりすると、せっかくのやる気が削がれますが、その点パタプラはストレスなく使えます。
レッスンは全部で62本。1つのレッスンは15分前後 で終わるので、スキマ時間にサクッと学習できます。そして、この教材の大きな特徴が 「1回やって終わりじゃない」こと。何周も繰り返すことで、英語の型を叩き込む設計になっています。
機能と使用感:使い続けられる理由、ちゃんとある。
この教材の最大の特徴は、とにかく「口を動かすこと」に集中できるところ。
私の場合、主なトレーニング時間は 自宅から駅までの徒歩時間。両手が空いて、周りに人が少ないちょうどいいゾーン。声に出すか出さないかギリギリのラインで、ひたすら口を動かす。マスクをしていれば、多少ブツブツ言っていても怪しさは最小限(たぶん)。
この「発話の地力」をつける時間って、意外と確保しにくいので、歩きながらでも取り組めるのはかなりありがたいです。むしろ徒歩であることがメリットになるって、なかなかないですよね。もちろん日々ウォーキングをされている方はその時間でパタプラということも可能です。
そして、すごく良かったのが、アプリのトップページに表示される「本日の推奨レッスン」。
これは忘却曲線に基づいて、どのレッスンをどのタイミングで復習すべきかを自動で提示してくれる仕組みで、たしか8〜9周目くらいまでは表示されるので、ずっとこれに従って学習していました。
ちなみに私はフルタイム勤務+子育て中というそれなりに慌ただしい生活環境ですが、それでも続けられたのは、教材の設計がしっかりしているからだと思います。「今日はこれだけやればOK」という明確な目標があることで、毎日コツコツ続けることができたんです。これ、習慣化したい人にはめちゃくちゃありがたい機能です。
あと毎日続いた理由としては、マイページに「連続学習日数」が表示されることがあると思います。多少体調が悪かったり忙しかったりしても、なんとか1つだけでもレッスンを終わらせようというモチベーションに繋がりました。私の最高連続記録は151日です(インフルエンザ罹患により途切れてしまったのが悔しい)。
使用感として一番大きな変化を感じたのは、6周目あたりから。
最初の数周は全然口が回らず、なかなか現実は厳しいなと思っていたんですが、徐々に反応速度が上がっていき、「今ちょっとスムーズに言えたかも」という瞬間が増えていきました。
ちなみに、途中から1.5倍速での再生に切り替えて練習していました。これがまた絶妙にいい負荷で、脳が軽くパニックを起こしつつも、筋トレ感覚で口と頭が鍛えられます。
気になる点も少しだけ
一方で、推奨レッスンの機能は途中でフェードアウトします。 だいたい8〜9周目以降は、何も表示されなくなるので、自力でレッスンを選んでいく必要が出てきます。
これがちょっと不便で、毎回前の画面に戻って手動でレッスンを選ぶのが地味にストレス。個別のレッスン画面に「次のレッスンへ進む」的なボタンがあれば絶対に便利だと思います。
周回するたびに「次へ、次へ」とテンポよく学習したくなるので、これは今後ぜひ追加してほしい機能です。
オンライン英会話との違いは「鍛える場所の違い」
英語のスピーキングを伸ばしたいなら、まず候補に上がるのがオンライン英会話。私も例に漏れず、DMM英会話やレアジョブを使っていた時期がありました。どちらも価格を考えれば講師やサービスに特段の不満はなく、毎日英語を話す環境をつくれる点ではとても優秀だと思います。
しかしながらオンライン英会話って、ある意味「実戦の場」なんですよね。もちろんそれは大事。
でも、その前にもっと基礎体力というか「話すための文法を立ち上げる力」や「文章を組み立てる型」がないと、結局自分の得意とする固定された言い回しで乗り切ってしまい訓練になりきらない。
パタプライングリッシュは、まさにそこを鍛えられる教材です。
背景や文脈を共有した友人とのカジュアルな英会話なら雰囲気で乗り切れても、仕事で使う英語には“考えなくても口から出てくる感覚”が必要で、それを養えるのがパタプラの強みだと感じました。
もちろん、パタプラをやったからといって、いきなりディスカッションが完璧にこなせるようになるわけではありません。でも、「一文を口に出すまでのスピード」や「文章の組み立て方」が明らかに変わるので、オンライン英会話や実際の仕事の現場でも、スムーズに言葉をつなげられるようになると思います。
つまり、パタプラは“ジム”で基礎を築く場所と言えるでしょう。
試合ももちろん大事だけど先に鍛えるべき場所があるんです。
価格とコスパ:“積み上げ系”学習者にとってはコスパ最強クラスでは?
英語教材って、「高いけど、結局どれくらい効果あるの?」という疑問がつきものです。オンライン英会話も、月額制で続けているうちに意外とお金がかかっていたりしますよね。
その点、パタプライングリッシュは買い切り型で、価格は49,800円(2025年3月時点)。しかもこの価格で、レッスン62本を何周でも繰り返し使えるのが最大の強み。私は1年間で10周しましたが、正直まだまだ練習になる感覚があります。
加えて、スキマ時間に“口を動かす”練習ができる=時間効率もかなり高い。
通勤中やエクササイズの合間に練習できることで、学習のハードルがグッと下がります。耳だけじゃなく、しっかり「発話トレーニング」にフォーカスした教材なので、リスニング教材とは一線を画するアウトプット特化型です。
初期投資が49,800円なのは不安という方も多いと思いますが、60日間は返金保証があるのでそこも安心です。
英語を本気で話せるようになりたい人にとっては、コスパの良さを実感できる価格設計だと、使い込んで感じました。サブスク系と異なり最初の費用のインパクトはありますが、「続ければ確実にリターンがある」教材として、価格には納得感があります。
結論:「独学で話す英語」を本気で身につけたい人に“買い”
パタプライングリッシュは、独学でスピーキング力を伸ばしたい人のための、かなり実直な教材です。
• 忙しい人でも続けやすい構成
• 英語の「型」が自然と身につく構造
• 中級以上の「話せない壁」を越える力をくれる
細かいUI改善希望点はあれど、教材そのものの完成度は高く、信頼できます。
英語を“使える言語”にしたい人にとって、この教材はかなり強い味方になるはずです。
まとめ:アウトプットの苦手意識が強い人は試す価値あり
「独学で英語を話せるようになりたいけど、どこから始めたらいいかわからない」
そんな人は、まずパタプライングリッシュをお試しするといいと思います。
英語を“話すための型”がじわじわと自分の中に染み込んでくる感覚、クセになります。
※公式サイト:https://patapura.com/
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